Q
正直に言うと、開業届って聞くだけでハードルが高そうで…。
税務署に行かないといけないのか、書類も難しいのか、何を準備すればいいのかも分かりません。
開業届を出すのって、起業初心者にとって大変な手続きなのでしょうか?
時間がかかったり、失敗すると問題になることはありますか?
A

開業届は、実はまったく大変な手続きではありません。
書類は1枚、記入項目も少なく、内容を間違えても大きな問題になることはほとんどありません。

税務署に行かなくても郵送やオンライン(e-Tax)で提出できます。

準備から提出まで早ければ30分〜1時間程度で完了します。

「失敗したらどうしよう」と不安になる必要はなく、起業初心者でも安心して出せるとてもシンプルな届出です。

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税理士・公認会計士の勝野が解説

「開業届=難しい」というイメージの正体

多くの人が開業届に対して
・難しそう
・税務署が怖い
・失敗したら怒られそう

というイメージを持っています。

でもこれは、税金起業という言葉のイメージが先行しているだけというケースがほとんどです。

実際の開業届は、
・専門知識ほぼ不要
・計算なし
・添付書類ほぼなし

という拍子抜けするほどシンプルな書類です。

開業届って何枚あるの?

基本的にはたった1枚です。

正式名称は個人事業の開業・廃業等届出書

A4用紙1枚で書く内容も
・名前
・住所
・事業内容
・開業日
といった日常的な情報ばかりです。

税務の専門用語を長文で書く必要はありません。

税務署に行かないとダメ?

これはよくある誤解ですが税務署に行く必要はありません。

提出方法は主に3つあります。

① 税務署の窓口に持参

直接行って提出する方法です。

その場で受理されるので安心感はありますが、平日の日中に時間を取る必要があります。

② 郵送で提出

記入した書類を管轄の税務署に郵送するだけ。
切手代以外の費用はかかりません。

控えが欲しい場合は
・控え用のコピー
・返信用封筒
を同封すればOKです。

③ オンライン(e-Tax)で提出

最近増えているのがこの方法です。
マイナンバーカードがあれば、自宅から提出できます。

「税務署=行く場所」ではなく今は行かなくても完結できる時代です。

何を準備すればいいの?

必要なものは、ほとんどありません。

最低限必要なのは
・開業届の用紙
・ペン(またはPC)
これだけです。

状況によっては
・マイナンバー
・本人確認書類
を記入・入力する欄がありますがコピー提出が必須なケースは多くありません。

何か特別な書類を揃えないといけないということはありません。

書類の内容って難しい?

起業初心者が一番つまずきやすいのは事業内容の欄です。

ですがここも完璧である必要はありません。

例としては
・Webサイト制作
・オンラインスクール運営
・デザイン業
・コンサルティング業

などざっくりでOKです。

将来内容が変わってもそれだけで問題になることはありません。

間違えたらどうなる?

結論から言うと大きな問題になることはほぼありません。

・日付を少し間違えた
・事業内容がざっくりしすぎた
・屋号を後から変えた

こうしたことは、珍しくありません。

税務署は罰するためではなく事業者として把握するために開業届を受け取っています。

致命的なミスでなければ訂正や再提出で対応できます。

所要時間はどれくらい?

初めての人でも30分〜1時間程度で十分です。

・用紙を確認
・記入
・提出方法を選ぶ

これだけなので1日がかりの作業になることはありません。

それでも不安を感じる理由

開業届そのものが大変というより多くの人が不安に感じているのは
「これを出したら後戻りできないのでは?」という心理的なハードルです。

・もう本当に起業した人になる
・責任が発生しそう
・失敗したらどうしよう

こうした気持ちが「手続きが大変そう」という感覚に変換されていることが多いです。

開業届は「覚悟の書類」ではない

大切なのは、開業届は人生を縛る契約書ではないということです。

やめたくなったら廃業届を出せば終わります。

一度出したからといって
・必ず稼がないといけない
・毎年利益を出さないといけない
ということもありません。

起業初心者にこそ知ってほしいこと

開業届は「難関イベント」ではなく「スタートラインに置かれたチェックマーク」
のようなものです。

必要以上に怖がらなくて大丈夫です。

まとめ

開業届は
・書類1枚
・短時間
・失敗しても修正可能

という非常にシンプルな手続きです。

起業初心者にとって「大変な作業」ではなく思っているよりずっと軽い一歩

不安なのは自然なことですが実態を知るときっと肩の力が抜けるはずです。