- Qまだ開業届を出していないのですが、ありがたいことに仕事の依頼が増えて、すでに売上が発生しています。
「開業届を出す前に売上があるとダメなのでは?」と不安になっています。
開業届を出す前に売上が上がってしまった場合、何か問題になりますか?
今から開業届を出しても間に合うのでしょうか。 - A
開業届を出す前に売上が発生していても、基本的に問題はありません。
あとから開業届を提出することは可能で、売上があったからといってペナルティが発生するケースはほとんどありません。
大切なのは
・売上をきちんと記録していること
・確定申告で正しく申告すること
です。
今から開業届を出しても十分に間に合います。
税理士・公認会計士の勝野が解説
「開業届前の売上=アウト?」という誤解
この不安、実はかなり多いです。
・売上が出てから開業届を出したら怒られる?
・無申告扱いになる?
・脱税って言われる?
と心配になる方もいますが、結論から言うと
「売上があった=即アウト」ではありません。
税務署が問題にするのはいつ開業届を出したかより売上を正しく申告しているかどうかです。
開業届は「事業開始の宣言書」であって「許可証」ではない
ここが重要なポイントです。
開業届は「この日から仕事していいですよ」という許可をもらう書類ではありません。
実態として
・仕事をして
・報酬をもらって
・収入が発生している
のであれば税務上はすでに事業をしている人です。
つまり開業届を出す前に売上が立つこと自体はよくあることなのです。
実際、よくあるケース
たとえばこんな流れは珍しくありません。
・SNSで発信していた
・知人から仕事を頼まれた
・「ちょっとだけ」のつもりで引き受けた
・気づいたら継続案件になった
この時点で「開業届出してなかった!」と気づく人は本当に多いです。
でも、この時点で慌てる必要はありません。
今から開業届を出しても問題なく間に合います。
開業届にはこの日を開業日とするという記入欄があります。
ここに
・実際に事業として動き始めた日
・売上が発生し始めた頃
などを記載することができます。
多少タイミングが前後してもそれだけで否認されることは、ほぼありません。
すでに出た売上はどう扱う?
大切なのはなかったことにしないという点です。
開業届を出す前に発生した売上も
・売上として記録
・確定申告で申告
をすれば問題ありません。
開業届を出した日より前の売上だからといって、申告できない、ということはありません。
経費はどうなる?
売上と同様に、事業のために使った支出は内容次第で経費になります。
・仕事に必要なソフト
・業務用のパソコン
・講座や教材
などは開業準備費用として扱われるケースもあります。
ここも「開業届を出していなかったから全部NG」ということはありません。
本当に問題になるのはどんなとき?
問題になる可能性があるのは、
・売上があるのに申告しない
・意図的に隠す
・後から聞かれて説明できない
こういったケースです。
逆に言えば
・売上をきちんと把握している
・後からでも正しく申告する
のであれば、開業届の提出時期が多少ズレていても大きな問題にはなりません。
「知らなかった」は多くの人が通る道
起業初期は
・何から手を付ければいいか分からない
・調べる余裕もない
・目の前の仕事に必死
という状態になりがちです。
税務署側も「最初から完璧な人」なんて想定していません。
大切なのは「気づいた時点で、正しく整えていくこと」です。
不安な人が今やるべきこと
もし
「もう売上出ちゃってる…」
と不安なら、やることはシンプルです。
① 売上と支出を整理する
② 開業届を提出する
③ 確定申告に向けて準備する
これだけです。
過去を取り消す必要も、焦って隠す必要もありません。
まとめ
開業届を出す前に売上が発生していても、
基本的に問題はありません。
大切なのは
・売上を正しく把握すること
・後からでも申告すること
今から開業届を出すのはまったく遅くありません。
「もうダメかも」と思った瞬間が、実はちゃんと整え直せるタイミングです。
