- Q初めての確定申告をしようと思っていますが、何から手をつければいいのか分からず、時間だけが過ぎています。
領収書はなんとなく取ってあるものの、帳簿もつけていませんし、通帳やクレジットカードも私用と混ざっています。
確定申告の前に最低限やっておくべき準備を教えてほしいです。 - A
確定申告前に最低限やるべき準備は、完璧な帳簿を作ることではありません。
まずは① 売上を把握する② 経費を整理する③ お金の流れを「見える化」する。
この3つができていれば、確定申告は十分に間に合います。
通帳やカードが私用と混ざっていても問題ありません。
大切なのはあとから説明できる状態に整えることです。
税理士・公認会計士の勝野が解説
「帳簿をつけていない=もう無理」ではない
まず最初に伝えたいのは今の状態は、初めての人ならごく普通だということです。
・領収書がバラバラ
・帳簿ゼロ
・通帳もカードも私用と混在
これはほぼ全員が一度は通る道です。
確定申告は1年間きちんと管理できた人だけができるものではありません。
今から整え直しても十分間に合います。
確定申告前にやるべきこと① 売上を把握する
まず最優先でやることはいくら売上があったのかを把握することです。
・請求書
・入金履歴
・振込明細
・プラットフォームの売上管理画面
これらを見て、1月1日〜12月31日までの売上合計を出します。
この時点では
・細かい分類
・帳簿形式
にこだわる必要はありません。
まずは合計いくら入ってきたかが分かればOKです。
確定申告前にやるべきこと② 経費を整理する
次にやるのは、経費の整理です。
ポイントは事業に関係あるかどうかで判断すること。
・仕事に使ったソフト
・業務用の機材
・講座代
・通信費
・打ち合わせの交通費
領収書があるものはもちろん、
・クレジット明細
・ネット購入履歴
から拾い出してもOKです。
「これは経費にしていいのかな?」と迷うものは、一旦リストに入れておくくらいで大丈夫です。
領収書がないとダメ?
これもよくある不安ですが領収書がすべて揃っていなくても申告は可能です。
・クレジットカード明細
・銀行の振込履歴
・購入履歴のスクリーンショット
などでも事業の支出と説明できれば経費として認められるケースは多くあります。
完璧主義にならないことが大切です。
確定申告前にやるべきこと③ お金の流れを見える化する
通帳やクレジットカードが
私用と混ざっていること自体は、問題ありません。
重要なのは「これは事業」「これは私用」
とあとから区別できることです。
具体的には
・事業に関係ある入出金に印をつける
・メモを残す
・簡単な一覧表を作る
これだけで十分です。
「最初から分けておけばよかった…」と後悔する人は多いですが、最初から完璧な人はいません。
帳簿はいつからつければいい?
「帳簿をつけていない」ことを
不安に感じる人は多いですが、
確定申告のために
今からまとめて作ることも可能です。
・エクセル
・会計ソフト
・手書き
どの方法でも構いません。
大切なのは
数字が合っていること
であって、
形式が完璧なことではありません。
確定申告前にやらなくていいこと
逆に、今の段階で
無理にやらなくていいこともあります。
・完璧な勘定科目分け
・毎月の細かい管理
・専門用語の完全理解
これらは、
確定申告が終わってから
少しずつ整えていけば十分です。
「時間がない」と感じている人へ
多くの人が「時間がない」「もう遅い」と感じてしまいますが、実際は手をつけていないから余計に不安が増えているというケースがほとんどです。
売上と経費をざっくりでも書き出してみると、一気に現実的になります。
不安な人がまずやるチェックリスト
迷ったら、まずはこれだけ。
・売上の合計が分かる
・経費の候補が出ている
・お金の流れを説明できる
この3つができていれば、
確定申告は「もう半分終わった」も同然です。
まとめ
確定申告前の準備は完璧さより「把握」が大切です。
・帳簿がなくても大丈夫
・通帳が混ざっていても大丈夫
・今からでも間に合う
「できていない自分」を責めるより今日できる一歩を踏み出すこと、それがいちばんの準備です。
